【衣替え】

今年の夏はとても暑い夏でした。
「暑さ寒さも彼岸まで」といわれるように、涼しくなるといいですね。
涼しくなると衣替えの季節になりますが、
家も衣替えができるなんて聞いたことありますか?

 

四季と衣替え
四季のある日本では古くから年4回衣替えのタイミングがありました。

春の衣替え  4月1日
夏の衣替え  6月1日
秋の衣替え  9月1日
冬の衣替え  10月1日

現在は制服のある学校や企業、スーツ着用の企業など、
6月1日と10月1日に衣替えをするのが一般的です。

ただし、今の時期は朝夕の寒暖差や、日によって気温が大きく違うなど、
うっかりするとカゼを引いてしまうので注意が必要です。
重ね着などでうまく調整するとよいですね。

 

衣替えできない家
人間は寒ければセーターなどを着て、
暑いときはTシャツ一枚になるなど、
気温に応じて自ら調整できますが家は簡単にはいきません。

昔の家づくりは風通しをよくした夏向きの家でした。
現在は冬の寒さ対策のため、冬向きのにつくられています。
断熱材で家をすっぽりと包み、
空気が逃げないように気密を高くしています。

冬向きの超高気密高断熱の家は、
セーターを着た上にカッパを着ているような状態です。
そのまま夏になると、人間なら耐えられません。

衣替えできない家はどうなるでしょうか。
いったん熱がこもると暑くなります。
暑いのでエアコンで冷やすことになります。
だから北海道でもエアコンの普及率が高くなりました。

 

衣替えできる家
冬はセーターを着てあたたかく、
夏はTシャツ一枚になって涼しい家。
衣替えできれば一年中快適に過ごせますよね。
それができるのが「呼吸する家」です。

「呼吸する家」には壁の中に通気層があります。
その出入口には通気口があって空気の流れを調整します。
通気口に気温の変化で伸縮する形状記憶合金を使っていて、
気温の変化に応じ自動的に開閉するしくみになっているのです。

夏は通気口が開き、床下のひんやりした空気と混じって、
壁の中を上昇することで熱気の影響を抑えます。
冬は通気口が閉じて冷気を遮断し冬の冷え込みを防ぎ、
壁の中の空気は流れが抑えられ、
熱を逃げにくくする空気層になります。
夏の通気層とは一変、断熱性や気密性の高い家になります。
まさに家が自分で衣替えすることになります。

 

衣替えと省エネ
家が衣替えできると夏の暑さを抑えられます。
さらに「呼吸する家」はビニールクロスを使っていないため、
室内の湿気が壁の中に抜けて屋外に排出されます。
同じ気温でも湿度が低いと涼しく感じるはずです。
これによりエアコンをあまり使わなくてもよく、
そのしくみには電気代もかかりません。

高気密住宅では電気で動く換気扇を常に回し、
室内の空気を入れ換えて湿気などを排出しています。
「呼吸する家」は換気扇を使わなくても湿気を排出できるのです。
換気扇の電気代やメンテナンス費用も不要です。

衣替えできる「呼吸する家」は冬あたたかいのはもちろん、
夏涼しくて省エネ住宅といえるのでる。

衣替えできる「呼吸する家」
詳しくはこちら → https://itobuild.co.jp/?page_id=3500