今年の暑さは異常です。
8月に入りもうすぐお盆ですね。
お盆明けは、例年どおり涼しくなるのを期待します。
前回は熱中症対策でした。
今回は、暑さ対策の家づくりです。
昔の家と今の家づくり
昔の家が意外と涼しいのは、夏向きにつくっていたからです。
かやぶき屋根や土壁は日差しの影響を抑え、
長い庇や縁側は直射日光の入り込みをさえぎり、
風通しの良い窓や間取りで暑さ対策がされていました。
でも冬は寒くて困りますよね。
夏涼しく、冬暖かい家づくりとして、
高気密・高断熱住宅が主流になっています。
少しの冷暖房で、涼しさや暖かさが得られ、
省エネに繋がるとされています。
でも、いったんこもった熱も逃げにくいので、
エアコンを止めると暑くなりやすいです。
家の中には、TVや冷蔵庫などの家電品があり、
人の平均体温は36.5度あります。
これらが熱源となり室内の温度を上昇させます。
直射日光の熱を防ぐ
夏は建物が直射日光に照らされます。
家の断熱性が低いと熱が室内に伝わります。
日ざしが窓から直接入るとさらに暑いです。
これらの熱がこもってしまうから暑くなります。
家の屋根と外壁は面積が多く、常に日に照らされます。
ですから、屋根または天井裏と外壁の断熱は重要です。
また、窓は熱を通しやすく日差しの影響は大です。
窓も断熱性能の良いペアガラス、
できれば樹脂枠のLow-Eガラスがおすすめです。
内窓を付けて二重サッシでも効果があります。
断熱性能を上げるリフォームで熱をさえぎり、
室内の温度上昇を抑えることで涼しくなります。
断熱リフォームは冬の寒さ対策だけでなく、
夏の暑さ対策にも効果的なのです。
日差しを防ぐ
窓からの日差しは直接室内を暑くします。
夏の太陽は高く、南側の窓からはあまり入りませんが、
庇や軒が大きく出ているのは効果的です。
少しの雨なら窓を閉めなくてもいいです。
朝日と夕日は角度が低いのでまともに入ります。
朝日と夕日を入れないためには、
窓を適度な大きさにすることもありますが、
すだれやよしずなどを窓の外に設置することで防げます。
植物のグリーンカーテンもありますよね。
ゴーヤなら食べることもできるからいいですね。
風通しを良くする
日中はエアコンを利用しても、
夜は窓を開けて過ごす方も多いと思います。
その時に風通しが良いと涼しいですよね。
ポイントは最低2方向に窓があることですが、
そのうちの一つが風上にあると風の抜けがいいです。
どうしても窓が一つしかとれないときは、
ドアを開けたり、ランマを付けて風の通り道を作ると風が抜けます。
湿度を下げる
同じ温度でも湿度が低ければ涼しく感じます。
家の内装などを調湿効果のある素材で仕上げるといいです。
合板と違い無垢材は湿度を下げてくれますよ。
弊社の「呼吸する家」は、家自体が湿度を下げてくれます。
壁の中にある通気層は、上昇気流で空気の流れをつくり、
室内の湿気が自然に壁から通気層に抜けて、
上昇気流で屋根から外へ排出されるんです。
この上昇気流は直射日光の熱も逃がしてくれるので、
室内の温度上昇も防ぐダブル効果なんです。
夏涼しい「呼吸する家」のしくみは
こちら → https://itobuild.co.jp/?page_id=3500
まだまだ暑い日が続くかもしれません。
くれぐれも熱中症にお気を付け下さい。